RFワールド読者の掲示板U
無線と高周波に関することを中心に、それ以外の話題も含めて、何でも書き込みOKの掲示板です。初めての方もネチケットを守って、お気軽にご参加下さい(^^)/
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Joe
- 18/12/19(水) 13:20 -
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横から失礼します.
▼ひさぽんさん:
>RFワールドの#33で紹介されているスピードガンの感度を上げ、遠距離(10m〜)のソフトボールの速度測定が出来ないか組んでみている所です。
計算上ですが,たぶん測定困難だろうと思います.
>過去の掲示板で実用範囲は数mとの事からオペアンプ付近のR1/R3の抵抗を470kから1Mに変更し80dBにしようとしていますが、他に考慮する点はありますでしょうか?
このスピードガンはボールからの反射波を受けてドプラー周波数を
測定します.現実的にはボールが,たとえば1m以内とか2m以内に来たときに
ようやく(そこそこ)安定して反射波を捉えることができる程度のものです.
対象物(ボール)からの反射電力をスピードガンが受電する電力Prは,
信号源(スピードガン)からボールまでの距離dの4乗に反比例します.
レーダー方程式を考えればわかりやすいと思います.
http://physics.thick.jp/Radar_Technique/Section1/1-2.html
d=10mの場合,d=2mに比べて受電電力Prは(2/10)4=1.6×10-3倍で,約−28dBです.
OPアンプ2段の利得を67から80dBに上げても+13dBにすぎません.
d=2mと同じにするには95dBが必要です.
現実にはドップラーを安定して測れるのはd≦1mぐらいじゃないかと
思っています.するとd=10mにあるボールを測れる条件はもっと厳しく
なります.
10mも離れたところにあるボールの速度を本機のような
シンプルな回路で測るのは残念ながら困難だろうと思います.