RFワールド読者の掲示板U
無線と高周波に関することを中心に、それ以外の話題も含めて、何でも書き込みOKの掲示板です。初めての方もネチケットを守って、お気軽にご参加下さい(^^)/
▼yamashitaさん:
> TV放送やAM放送で、実際に送信された電波の周波数が公称値からどれくらいずれていたかを測定した結果を記したホームページがあったと思うのですが、ちょっと探して見つかりませんでした。
> 今はないのでしょうか?
そのページを存じませんが、探してもそれらしいページは見当たりませんでした。かつてホームページのメリットは、紙の本と違って永久に残ることだといわれたようですが、ホームページの普及開始から四半世紀以上が過ぎ、最近は古いウェブサービスが次々に終了している感があります。
> 周波数カウンターを調整するのに、AM放送のキャリアを使いたいなと考えておりました。
> 法規上誤差は10Hzなのでソコソコですが、実力はもっと良かったはず。
10Hzなんてずいぶん甘いなぁと思って、調べてみたら法定値は10Hzと明記してありました。
無線設備規則、別表第一号 周波数の許容偏差の表(第5条関係)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325M50080000018
仮に搬送波が1MHzだと10Hzの偏差は10ppmですね。今どきはAmazonで探すと、10MHzで0.1ppmのTCXOが送料税込み2,000〜3,000円で売られています。
どの程度まで偏差を許容するかにもよりますが、放送局の搬送波を基準にするよりTCXOが手軽で実用的な気がします。
> AM放送なら周波数も手頃で、信号も安定していますから。
周波数は手ごろかもしれませんが、日本海側などでは夜間には混信やフェージングで信号が安定とはいいがたい地域がありそうです。日本海側では全国でAM補完放送が始まる何年も前から、FM帯で補完放送が行われていました。
> あと、地デジ受信機(テレビ)のRCA端子から出ている HSYNC/VSYNCの周波数はどれくらい正確でしょうか。これが正確なら楽そうです。
別表第1号によると地デジ放送のうち基幹放送局の搬送周波数の偏差は1Hzと定められているので、搬送周波数が500MHzなら2ppb(=0.002ppm)相当と抜群ですが、但し書きで多数の例外があって、ここまでの精度がないもの(たとえば1ppm程度)も実際にはありそうです。
一方、VSYNC/HSYNCの周波数偏差はそもそも搬送波より数桁悪いだろうと思います。
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yamashita
- 21/8/4(水) 0:40 -
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▼Garyさん:
> どの程度まで偏差を許容するかにもよりますが、放送局の搬送波を基準にするよりTCXOが手軽で実用的な気がします。
>
そのTCXOが壊れていない・不良じゃないことを定期的に確認する、
というのが実際上の使い方になります。
ところで、探していたら面白い昔話に遭遇しました。
ゲルマラジオの検波で発生する十数倍波って、どれくらいの信号強度でしょう。
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https://www.icom.co.jp/personal/beacon/ham_life/ja1bc/4938/
そのころのラジオアマチュア誌にはその解決法が掲載されていたという。短波受信機の側に置いた鉱石受信機(ゲルマラジオ)で中波ラジオを受信すると、そのハーモニックスが豊富に発生し、14MHzバンドでも十数倍波のビートを受信できる。これを組み合わせてかなり正確なスプレットダイヤルの較正グラフを描くことができた。中波ラジオの周波数偏差は10Hz以下、実際はゼロとみて良いからである。
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