RFワールド読者の掲示板U
 無線と高周波に関することを中心に、それ以外の話題も含めて、何でも書き込みOKの掲示板です。初めての方もネチケットを守って、お気軽にご参加下さい(^^)/
57 / 298 ツリー    ←次へ | 前へ→

[訃報] 自己補対アンテナの原理を発見した虫明康人先生 editor 20/10/27(火) 0:00 [添付]

[訃報] 自己補対アンテナの原理を発見した...
 editor  - 20/10/27(火) 0:00 -
 2020年10月6日、虫明康人(むしあけ・やすと)先生がご逝去されました。
 享年99歳とのことです。故人のご冥福をお祈りいたします。

 小誌「RFワールド」No.42特集「温故知新!対数周期アンテナ入門」の第1章でも説明しているように、対数周期アンテナの広帯域性をもたらすのはエレメントの対数周期的な構造ではなく、自己補対構造であります。
 そして自己補対構造こそが広帯域性を生み出すことを見い出し、虫明の理(Mushiake's principle)として1948年に論文発表したのが、当時弱冠27歳の若き研究者であった虫明先生です。
https://www.rf-world.jp/bn/RFW42/samples/p013-014.pdf

 今日「対数周期アンテナ」とか「ログペリ」と呼ばれる元になったのは米国Collins Radio社が1960年に世界で初めて商用化した237シリーズで、その商品名はLogperiodic Antennaでした。このとき「自己補対」(self complimentary)が欠落したために、今日でも対数周期アンテナとかログペリの名前が通用してしまっています。そしてこの名前から対数周期構造が広帯域性をもたらすと誤解されがちであることを虫明先生は強く懸念されていました。
 正しくは「対数周期自己補対アンテナ」(Logperiodic Self-complimentary Antenna)と呼ぶべきとのご主張でした。
http://www.sm.rim.or.jp/~ymushiak/
添付画像【890_Collins-237A-1.jpg : 79.3KB】
【890_Collins-237A-1.jpg : 79.3KB】

引用なし

パスワード



655 hits
・ツリー全体表示

57 / 298 ツリー    ←次へ | 前へ→
 56,963
ページ:  ┃  記事番号:  

C-BOARD Moyuku v1.01b6