RFワールド読者の掲示板U
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森のカエル
- 21/2/3(水) 19:08 -
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▼M2019J1さん:
森のカエルです。
長岡係数の近似計算で、コイル直径 >> 長さのところは考慮外の
計算なので、下記の議論はハズレなのですが・・・
実のところ良い問いかけでして、私も長年疑問に思っています。
「長岡係数をつかうインダクタンスの計算はコイル直径>>長さの場合
どの程度実用的なのだろう??」
と。
極端な例で、ワンターンコイルを計算すると(長さをbとして)
銅線の太さ2mm, 直径 30cmの場合、2r/b = 150なので、
長岡係数は 0.02470 (*1)
つまり L = 0.0247 μ π r^2 /b (*2)
円環コイルとしてその外部インダクタンスを計算すると
L ≒μ r (log(8r/(b/2))-2)
この2つを比べる(μr で割る)と、
0.0247 π r /b = (log(16r/b)-2 )
(r, b) = (150, 2) を入れると、左辺は5.82, 右辺は 5.09。
合わない。(^^; なので、
形状比がこのように大きなときは長岡係数を使った計算は
不適切なのではないかと思うのですが、じゃぁどのあたりから?
なのかが、分かりません。
M2019J1さんも、そんな思いをお持ちなのでは??
この辺がはっきりすれば、
形状比が大きい場合にも使いやすい近似式を探してみよう・・
って気が起きる(かもしれない)のですが。
>無線通信で「マグネチック・ループ」アンテナに人気があります。
>このアンテナは、コイル直径が大きく、長さが最短なので、長岡係数によるインダクタンスの補正値計算に大きく効いてくるのかな、と思ったとこです。
>
>電子回路でも、長さの短いコイルはよく使うので、長岡係数の計算補正効果が実感できるのかな、と思いました。
(*1) https://crystal-set.com/calc/nagaoka.php
(*2) https://jeea.or.jp/course/contents/01157/
を利用しました。