▼Hiroyuki Naitoさん:
> 今回ご質問したB50kΩは図4.17の「振幅調整およびI/Qバランス調整」と注記され
> ているものでした。白板でご説明されている図のRfの調整法を教えていただけない
> でしょうか。
小池先生からのご回答を代行して書き込みます.
−−−ここから
すみません,そういうことだったのですね.
図4.16の「B50kΩ」の方が,抵抗値を知りたい人には不親切だったと思ったものですから.
この抵抗には小さい値,例えば「B1kΩ」を選ぶと,抵抗の回転角とBTFの重みが比例する形にできるのですが,
QとQバーにつながっているので絶えず電流が流れるため,実機では消費電力を抑えるため高抵抗にしました.
電圧を測りながら調整すれば済むからです.
本題の図4.17の「B50kΩ」はIチャンネルとQチャンネルで等しければ,どんな値でも構いません.
基本的には出力として欲しい振幅になるように一方を調整し,他方はそれに合わせることになります.
変調器側が必要とする振幅に応じられるよう,変えられるようにしたという意図なのです.
実際のハードでは,4つのBTFからの出力は,同じ調整をしてもわずかに違ってしまいますので,
オシロで観測しながら,調整するという形です.
図4.17の「B50kΩ」は,I,Qのバランスなので,実機では次のようにします
"00"を送信し,図4.17のLPF出力のI,QをオシロのX-Yモードで表示させます.
つまりコンスタレーションを見る設定です.
この時,コンスタレーションが真円になるように調整します.
これがヒントになるでしょうか?
IチャンネルとQチャンネルの増幅度が違うと楕円になります.
これを真円にするという調整です.
No.23の内容に興味を持っていただける方がいらっしゃることを嬉しく感じています.
レスが遅くなることもあるかもしれませんが,動くまでサポートしたいと考えております.
よろしくお願いいたします.
−−−ここまで
以上です.