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[RFW44] 実信号と複素信号の説明につきまして 北川 18/12/21(金) 16:33 [添付]

Re:[RFW44] 実信号と複素信号の説明につきまして Hiroyuki Naito 19/1/8(火) 17:16

Re:[RFW44] 実信号と複素信号の説明につき...
 Hiroyuki Naito  - 19/1/8(火) 17:16 -
実信号と複素信号についてはなかなかすっきりとした理解が自分でも得られて
いないので、"負周波数"の話題が出たのをきっかけに下記の翻訳記事を読み返
してみました。

「負周波数と複素信号」…http://ja5fp.org/nfreq.pdf

Googleで「負周波数」で検索すると上位でヒットするので、読まれた方も
多いと思います。

回転ベクトルのモデルをベースにした内容を要約すると、以下のようになり
ます。
1.実信号は回転方向が逆の(正負の同じ角度を持ち大きさは等しい)1対の回転
 ベクトルで表わされる。

2.実信号の掛け算は周波数ドメインでは畳み込みになり、その結果「ある
 信号の各成分は他の信号のすぺての周波数成分を変位させる」。

3.回転ベクトルの瞬時振幅とそのベクトルの角度、あるいは回転ベクトルの
 余弦値と正弦値が分かれば、曖昧さなしにベクトルを求めることができる。

4.余弦値と正弦値を複素数の実数と虚数に対応させれば、ベクトルを一つの
 数値で表せる(複素信号)。

5.正負の周波数ベクトルは、複素数を使って下記のように表せる。
 a(t)=Acos(ωt) ± jAsin(ωt)

6.複素信号は複数の正弦波から成り立つことも可能で、負の成分と正の成分
 は異なる(同じでもよい)。

7.正の周波数成分または負の周波数成分のどちらか一方をもつ場合、「解析
 信号」と呼ぶ。

そのほか、複素信号の掛け算、解析信号の生成方法、半複素ミキサ、Weaver法
によるSSB信号の復調方法も解説されています。

また、以上の解説の基礎となる数学はオイラーの公式ですが、

exp(z)=exp(x)(cos y + i sin y)
z=x + iy

の軌跡が複素平面上でグラフィカルに表示されるアプレットも興味深いです
のでご参照ください…https://www.falstad.com/euler/
引用なし

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