microさん、お問い合わせいただきましてありがとうございます。
図5.11 (RFW No.35, p65) のグラフと比べ、全体的にレベルが低く、特に 10MHz〜100MHz で 25dB近くレベルが低い時の対応策という事ですが。
●a2→b2試験は正常の時:
受信機A(ポート1側) の回路ブロックに的が絞れると思います。
○RF信号の経路(IC16, IC17, IC19)
○ミキサ(IC14), OPAmp(IC15), アナログSW(IC13)
●a2→b2試験も同様の特性:
DDS(IC10, IC11)を含むほとんどのアナログ回路が確認対象になります。
●RF信号のレベル確認
オシロスコープがあれば、そのオシロスコープで見れる周波数を ziVNAuユニットから信号を出力して各ブロックの信号レベルを比較します。受信機A, 受信機B, 受信機R のブロックは、ほぼ同じレベルです。また、DDS(IC10, IC11) の RF出力レベル(20番ピン, 21番ピン)は同じです。
一応、ADC(IC12)に 受信した信号レベルがサンプリングできていますので、(まるっきり動作していない状態とは異なりますので) 上記レベル比較でどこか異なるところが見つかるのではと思います。
●1つの周波数を ziVNAuユニットから RF信号を出力する方法
START と STOP を同じ周波数を指定します。または、POINTS を 1 にします。そして [RUN]ボタンをクリックし測定を開始します。すると、常に同じ周波数の測定を繰り返します。測定中より測定を止めていた方がノイズの発生は幾分少ないです。測定を開始して、測定を止めても、同じ周波数でアナログ回路は動作継続しています。この状態で上記のレベル比較ができると思います。
●基本的な内容で恐縮ですが
〇DC電圧チェックと 5V消費電流、各ICの電源電圧の確認もあるかと思います。また、測定中の5Vは約430mAになります。
○a1→b1試験は、ziVNAuユニットに取り付けられている SMAコネクタに何も接続しないで評価します。
原因特定のヒントになればよろしいのですが。
恐れ入りますがよろしくお願いします。